甲浦物語

甲浦の歴史と伝説また文化と地域性を考えた中で歌詞を詠んでみました。土佐の高知のヨサコイ節の調子で歌ってください。

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甲浦物語

一   土佐の東の玄関口よ、阿波をまたいで日が昇る。

二   甲浦大橋渡れば白浜、一つ回れば生見浜。

三   葛島双子に朝日が出ずる、啼いて羽ばたく金の鳥。

四   甲浦港に入船出船、明日は大漁の旗が鳴る。

五   態野権現トントコ船よ、沖の双子に神移り。

六   五社の祭りは喧嘩が華よ、ダシと神輿の小競り合い。

七   秋の名月八幡様よ、ひよこち踊りの晴れ姿。

八   桜津甲ヶ浦の歴史が語る、夢をつないで甲浦。

平成二十年九月吉日
作詞 今宮敏征

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甲浦物語の歌詞の解説
まず、甲浦は土佐の国・高知県の一番東に位置し、隣は阿波の国・徳島県になります。甲浦の港は自然が与えてくれた素晴らしい天然の港であり、海の交通においては古い歴史があります。

一日の始まりは、高知県・徳島県の県境ともなります、双子島の東の沖合いから真っ赤な太陽が昇ります。

一番の歌詞 土佐の東の玄関口よ、阿波をまたいで日が昇る。

県境から国道を西に向かってしばらく行くと、甲浦大橋に差し掛かります。その橋から見下ろすと右手の山側には、東に西に分かれた港が見えます。また港を取り囲むように漁師町の家並みが見られます。一方海側に目を移しますと唐人ヶ鼻や葛島・双子島を望み、稀に見る素晴らしい眺めであり、元日には日の出を拝観する絶好の場所でもあり、条件がよければだるま朝日も見られます。橋を渡り坂を下っていきますと白浜の町並みが開けてきます。海側には遠浅で有名な白浜海岸があり、特に夏場は赤青横と色とりどりのパラソルの花が咲き海水浴客で賑わいます。そこから一つ山を超え小さなトンネルを抜けると生見の町並みが開けてきます。一方、生見海岸はペンギン姿の若者達がサーフボードに乗っかり波乗りの技を競い合っています。この生見海岸はサーフインの世界大会も行われるほどで、サーファー達で年中賑わっています。

二番の歌詞 甲浦大橋渡れば白浜、一つ回れば生見浜。

甲浦の港の口には、葛島・双子島があり、その昔、双子島の松の木に金の鳥が止まっていたとの伝説があります。その双子島の沖合いから昇ってくる朝日は、光々と赤く輝き目も心も奪われるほど美しく目映い。その神々しさは金の鳥かもしれません。思わず手を合わせたくなります。

三番の歌詞 葛島双子に朝日が出ずる、啼いて羽ばたく金の鳥。

甲浦の港には大小の漁船が所狭しと並んでいます。大漁を目指して一斉に港を出て行く様は勇ましく、男の仕事として腕を競い合います。明日も大漁でありますように。

四番の歌詞 甲浦港に入船出船、明日は大漁の旗が鳴る。

旧暦の九月九日は、態野神社のお祭りがあり、大小それぞれの漁船が大漁旗を飾りつけ、トントコトントコと太鼓を打ち鳴らしながら、お神輿を先頭に沖の双子島に神移りが行われます。大漁旗をなびかせながら東股西股の港の中を行き交う様は、勇ましく華やかであり見応えがあります。

五番の歌詞 態野権現トントコ船よ、沖の双子に神移り。

白浜部落に伝わる五社神社の祭りは、短冊・提灯に飾られたダンジリとお神輿が勇壮にぶつかり合う様は見応えがあり、大へん賑やかな祭りである。ぶつかり合うことで喧嘩も絶えなかった歴史があり、鳥居前では提灯に灯がともり、ダンジリの囃子唄 掛け声 お神輿の掛け声 チョウサヤレサと激しくぶつかり合い、見る者も引き込まれ興奮します。

六番の歌詞 五社の祭りは喧嘩が華よ、ダシと神輿の小競り合い。

旧暦の八月十五日は八幡宮のお祭りがあり、お神輿が甲浦の町をチョウサヤレサと練り回ります。三年に一度、郷土芸能で無形文化財にも指定されている、ひよこち踊りが宵宮に奉納されます。夜空には中秋の満月が輝き、子供や青年が刀や棒を繰り踊る姿は勇ましく晴れやかで見る人々が魅了されます。

七番の歌詞 秋の名月八幡様よ、ひよこち踊りの晴れ姿。

甲浦はその昔、桜の花の咲く頃には、港を取り囲むように桜の花が咲き乱れていたとのことで桜津町とも言われてきました。その後、甲ヶ浦に変わり、また、時代の変遷の中で現在の甲浦に変わっています。

甲浦は天然の良港に恵まれていることにより、海上交通が盛んであり、漁船はもとより貨物船また京阪神を結ぶ関西汽船や室戸フェリーも就航し、人の行き来も多く港を中心に賑わい繁栄してまいりました。現在、関西汽船や室戸フェリーは採算に合わず廃止となっています。

八番の歌詞 桜津甲ヶ浦の歴史が語る、夢をつないで甲浦。

甲浦歴史や文化を思いおこして、創ってみましたが、なるほどと思っていただけましたら、歌ってみてください。